Techmanタイ工場にはSMTとPCBの生産ラインがたくさんあり、注文に間に合うよう、TM Robotの協働ロボットを導入し、生産性と製造品質を高めています。

ここ数年、製造業では「インダストリー4.0」、「産業オートメーション」という言葉が流行っています。企業がこの2つの目標を達成するために、さまざまな自動化ソリューションが誕生しています。ソリッドステートドライブメーカーであるQuanta Storage(広明光電)のタイ製造工場(TMT)は、この動向に対応するため、最も革新的な自動化ソリューション「協働ロボット」を生産ラインに導入しました。

協働ロボットによる生産効率の向上、品質の維持

生産効率と製造品質は工場管理者が最も気を配っている指標といえます。世界中で競争が激化する中、工場は高い品質を維持しながら、できる限り生産量を増やし、市場のニーズを満たす方法を見つける必要があります。この目標を達成するため、TMT工場長のサイモン・リン氏(Simon Lin)はTMの協働ロボットに注目しました。
工場長は次のように述べています。「TMTでは現在3本のSMT生産ラインと18本の組立ラインが稼働しており、この規模の生産は、大量の人的資源で管理する必要があります。私たちの主な目標は生産性と品質の最大化であったため、すぐにTechman Robot(達明機器人)のTM Robotの導入が思いつきました。ロボットのビジョンシステムと画像認識機能を使えば、物体の大きさ、形、色などを判断することができます。私たちはこの機能とAOI検査を組み合わせて不良品を選別するほか、生産ラインのピックアンドプレースのタスクにも応用しています。こういったメリットがTM Robotの導入を決めた主な理由です。」

TMT robot SMT
生産ラインで作業するTM Robot

限られたコストで利益を最大化する

企業や工場管理者にとって良い自動化ソリューションとはニーズを満たすだけでなく、操作や導入が簡単でなければなりません。TMTは30台以上のTM Robotを導入し、ピックアンドプレース、自動ラベリング、光学検査などのタスクを行っています。また、これらの現場担当者はTM Robotの制御方法を完全にマスターする必要があります。TMT自動化部門のマネージャー、ハリー・ツォウ氏(Harry Tsou)は次のように述べています。「TM Robotの操作ソフトウェア「TMflow」で非常に気に入っているのは、作業員のトレーニング時間を大幅に短縮できる点です。ソフトウェアの操作は直観的かつ論理的で、時間をあまりかけることなく操作方法をマスターし、作業場の必要に合わせたロボットの動作プロセスを編集できます。そのほかにも、TM Robotには他のロボットより優れた点があります。それが内蔵のスマートビジョンシステムです。内蔵のビジョンシステムにはダイレクトティーチング機能があり、短時間で生産ラインに統合することができます。」TMTの統計によると、TM Robotの導入コストの約80%は半年以内に回収されています。

TMT worker operating TMflow
作業員が簡単に学べるTMflowのグラフィカルユーザインタフェース

TM Robotは工場の生産効率と品質の安定性の向上をサポートするほか、工場管理者は生産ラインの調整や最適化を行う時もより柔軟に実行できます。また、ロボットと同じ環境にいても危険が生じることがなく、作業員の安全性も保障されています。工場管理者や従業員の間にWin-Winの関係をもたらします。